『メンタルを強くする食習慣』飯塚浩著(アチーブメント出版・1540円)
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だるい、やる気が出ない、イライラする、頭がふわふわとして落ち着かない、もの悲しくなる、心が空っぽになったように感じる…。何かがおかしいと感じたときに、あなたはその理由を説明できますか?
世界中でメンタルの疾患は激増する一方です。先進国では長期欠勤の理由のトップに居座り、骨折やがんなどよりも多くなっています。著者の飯塚浩氏は30年前と比較して重症患者は減少したかわりに「だるい」「眠りにくい」「気分が重い」といった慢性的な不調を訴える人が桁違いに増えたと言います。
医療は進歩しているのに、原因のわからないさまざまな慢性疾患が総合して増えている…。こうした事実から、現代的な生活が、私たちの体にダメージを与え、そのダメージが蓄積することで、システム異常を起こしているようなのです。
「肩こりがひどくて」「胃が痛くって」「最近眠れなくて」-。こうしたちょっとした不調から始まり、最後にはメンタル疾患が起こります。著者は栄養療法、東洋医学などさまざまな治療法によって年間1万6千人を診療し、その8割が2週間以内に改善することから、「当院でも診療してほしい」と他院から依頼がひっきりなしに舞い込む知る人ぞ知る名医です。
現代病を根本から治すために、何をすればいいのか。メンタルを強くする食習慣など生活で取り入れたいことを、分かりやすく解説してくれています。
(アチーブメント出版編集部 山裕彬)