ロシア、国連総長の対応に不満 ウクライナ穀物輸出問題

    タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は23日、ロシアの侵攻でウクライナ南部黒海沿岸からの穀物輸出が滞っている問題について国連の対応遅れに「不審を抱いている」と述べ、グテレス国連事務総長を批判した。

    ラブロフ氏は同日放映されたベラルーシ国営テレビの番組で、グテレス氏は、黒海の港からウクライナ産穀物を積んだ船の安全な出航を保証するとのロシア提案に耳を貸さないと指摘。「食料危機の緊急な解決が求められている時、グテレス氏の振る舞いが危機を長引かせている」と述べ、背後にロシアと対立する米国の影響力が働いている可能性を指摘した。

    ウクライナは小麦やトウモロコシの主要輸出国だが、ゼレンスキー政権はロシアが黒海の港を封鎖し輸出ができないと主張。ロシアは、港に機雷を設置して船の航行を妨げているのはウクライナ側だと反論、プーチン大統領はウクライナの穀物を積んだ船の安全な航行を保証すると表明している。(共同)


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