20日に「星のや東京」、27日に“赤プリ”… ビジネス街に高級ホテル続々オープン

 

 西武ホールディングスは19日、「赤プリ」の愛称で親しまれた旧グランドプリンスホテル赤坂跡地を再開発した高級ホテル「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」(東京都千代田区)を報道陣に公開した。東京のビジネス街では、星野リゾートが大手町に高級旅館「星のや東京」を20日に開業するなど、激戦区の様相を呈している。

 「世界規模で愛されるホテルを目指す」。プリンスホテルの武井久昌専務は27日の開業に向け意気込む。

 ザ・プリンスギャラリーの客室数は250室だが、米ホテル大手スターウッドホテル&リゾートワールドワイドの最高級カテゴリー「ラグジュアリーコレクション」に加盟。赤プリ旧館を活用した「赤坂プリンス クラシックハウス」も含めて、「美術館のような雰囲気」(プリンスホテル)が味わえる。

 一方、星のや東京は地上17階・地下2階建ての“タワー型旅館”。宿泊客は玄関で靴を脱ぎ総畳敷きの“和の空間”でくつろぐ。旅館の代名詞ともいえる温泉も、地下1500メートルからくみ上げた。全84室で宿泊料は7万8千円からと高額だが、星野佳路社長は「日本文化そのものを満喫できる」と勝算をにじませる。

 また、三井不動産が大手町で建築中の複合施設にはカナダの高級ホテル、フォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツの入居が決まった。予定客室数は約190室で、平成32年の開業を目指す。訪日外国人客の急増で、都市部を中心に宿泊施設が不足する中、今後も誘致が進む見込みだ。