【開発物語】富士通のスパコン「京」 逆転の発想、周波数下げ省電力 (7/7ページ)

2011.8.22 05:00

世界一の計算速度を達成したスーパーコンピューター「京」

世界一の計算速度を達成したスーパーコンピューター「京」【拡大】

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 スーパーコンピューター「京(けい)」

 独立行政法人理化学研究所(理研)と富士通が共同で開発中の京(1京は1兆の1万倍)速スーパーコンピューター。総事業費は約1120億円で、2012年秋の本稼働を予定している。完成機は電話ボックスのようなラックに、64ビットマイクロプロセッサー「SPARC64VIII」を8個組み込んだCPU(中央演算処理装置)を計102個収納。このラックを20万本以上の高速ケーブルで864台接続し、世界初の演算速度1京の突破を目指す。6月にはラックを672台接続して毎秒8162兆回の演算性能を実現、日本勢として04年6月以来7年ぶりの世界最速をマークした。

  • 「京」の主な開発メンバー。半導体、システム、ソフトウエア、性能評価など多様な部門の人材が「世界最速」を目指して集まった=川崎市中原区
  • 東日本大震災でSPARC64VIIIの製造ラインも被害を受けたが、24時間態勢で復旧作業を急ぎ、世界最速の性能テストに間に合わせた=富士通セミコンダクター子会社の宮城工場
  • 逆転の発想でこれまでにない低消費電力を実現した「SPARC64VIII」の拡大図
  • 計算速度で世界ランキング1位に選ばれた「京」について記者会見する理化学研究所の野依良治理事長(左から2人目)ら=6月20日
  • ラック1台には「SPARC64VIII」を8個搭載したCPU102個が収納されている