【クルマ人】ピカピカの「フーガ」でも代用できぬ… 日産「シーマ」HV復活の意義 (2/3ページ)

2012.5.20 07:00

日産自動車の「シーマ」と橘川泰介マーケティング・ダイレクター

日産自動車の「シーマ」と橘川泰介マーケティング・ダイレクター【拡大】

  • 日産自動車の最高級セダン「シーマ」の新型モデル
  • 日産自動車の最高級セダン「シーマ」の新型モデル
  • 新型「シーマ」を発表する日産自動車の西川広人副社長

 「同時にシーマが、最高級セダンであることを考えて、選んだのがHVだ。日産のHVとして特長を出せる『1モーター2クラッチ』を採用した。V型6気筒3500ccエンジンとモーターによって、出力は364馬力と、これまでで最も高出力となった。モーターは立ち上がりの速さが特長で、スタートから時速100キロに到達するのに6・6秒だ。走りのよさは4代目を大きく上回った。その上、リッター18・8キロの燃費は、4代目の2倍以上。競合に比べても50%程度向上させている」

 --生産停止から2年弱での復活となった

 「シーマを一旦廃止した理由は、新しく導入された安全基準に適合できなくなったからだ。2000年に投入した4代目を一部改良して対応するのは難しかった。次期モデルも検討していたが、08年のリーマン・ショックで高級車需要が激減したことあって、一旦廃止することを決めた」

 「実は高級セダンの『フーガ』がシーマの顧客をカバーできると考えていた。10年前のモデルであるシーマを『ピカピカの新車であるフーガで代用できる』と日産も考えていたし、販売店も同じようにみていた。しかし、シーマの顧客からの反応は厳しく、『シーマでなくてはいけないんだ』という熱烈なファンからおしかりを受けた。今回、シーマとして復活させたが、このクルマをまったく違うネーミングにしたら、お客さまの反応は(もっと冷めた)違うものになっていただろう。『日産の最高級車はシーマ』と考えてくれるお客が多いことに感謝している」

(次ページ)シーマがピラミッドの頂点…営業戦略で有利に

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