--シーマのユーザーは、企業の経営者に多い
「それもシーマ復活の大きな要因だ。シーマを持つ経営者は、会社保有を含め、平均5~6台の自動車を併有している。シーマを頂点にして、日産車が多く入る構造になっているが、シーマが生産中止になっている期間に、社長車が他社に代わり、それに引きずられて、それ以外のクルマも他社に置き換えられるといったこともあった。シーマがピラミッドの頂点にあることで、営業戦略上、有利に働くことになるだろう」
--高級車にふさわしく、手作業による塗装工程などにもこだわりがある
「栃木工場(栃木県上三川町)では、シーマ専用に塗装、検査工程を設定した。ともに高度な技術をもつ技能者『匠(たくみ)』による手作業が特長だ。塗装では製造ラインのレールからシーマを外し、『水研ぎ』の作業をする。塗装の下塗りと上塗りの間に、約40分をかけ、手作業で塗膜の平滑性をあげ、色や艶を良くしていく」
「検査工程でもトータル4時間かけて、外装、内装、走行時の静粛性などを検査するなど、匠の資格を持つ検査員が担当するなど、人手による造り込みで、最高品質を追求している」
--「シーマ現象」という流行語を生み出したクルマの復活となる
「初代シーマは、『ドッカンターボ』と呼ばれる走りのよさで、1988年には月3000台、年間3万6000台の販売と、大ヒットした。しかし、700万円以上の高級セダン市場は2000年当時は年10万台程度あったとみられるが、リーマン・ショック後は2万台程度だ。市場が縮小しているため、かつてのような台数は難しいが、日産のブランド力向上には不可欠なクルマだ」