《3つ目の質問に対し》
西沢社長「復配というのは大事であろうと思う。さきほど冒頭でお話ししたが、経営が悪化している。そのために無配を当面継続せざるを得ない。経営の立て直しをしっかり図りたい。そのうえで、株主の皆様のご期待に応えたい」
《怒号がまたも…》
勝俣会長「たくさん手が挙がっていますので、次の株主の方にいきたいのですが? またご質問受けさせていただきますので。他にご質問いかがでしょうか」
《この株主の質問をさえぎり、次の株主へ》
別の男性株主「2430番です。藤本副社長にお願いしたいが、初めて知ったが、緊急時の圧力ベントですが、圧力を抜けば、爆発事故を防げたと思うが、放射性物質の除去フィルターがついていないと聞いた。それで今回の大事故に発展したのではないか。今後、(東電が持つ原発の)柏崎や福島第2にフィルターをつける予定は、またはもう付いているのか?」
小森常務「ベントにつきましては、皆さまにご心配をおかけし、おわび申し上げます。苛酷な事故に対する措置で設置していたが、プールの水に通すやり方がございまして、そちらを実施した。これを実施すると、水に溶ける物質が吸着し、放射性物質が減らせるという設計方式を採用していた。しかしながら、今回の事故を考え、世界をみると、フィルター付きのベントをつけるよう検討を進める」