《東京都の猪瀬副知事の再質問は、東電病院の活用方法見直しに加え、東電が出資する日本原子力発電の取締役を勝俣会長が辞する必要もあると要求。東電側が回答する》
勝俣会長「東電病院はご指摘の点も含め、福島の医療体制も整うので、どう整備するか、検討課題として早急にしたい」
「次に(29日株主総会予定の)日本原子力発電の私の役員就任についてですが、私は同社より取締役就任(の要請)があり、同社との関係でお受けすることにした。(語気を強め)本年についても、再任の依頼があり、引き受けさせていただくことにした」
《場内怒号が飛び交う》
勝俣会長「はい、次にご質問いかがでしょうか」
男性株主「7292番、零細な個人株主でございます。株価が約10分の1になってしまいました。資産価値は10%。(東電は)1兆円の公的資金を得るが、個人株主は非常に迷惑している。最近、日本航空は飛行機がどんどん飛んでいるが、個人株主はゼロです。3500億円の利益が出ているという。そのような状態であるので、大株主がどうであろうと、個人株主のことを思って、東電は経営をしてもらいたい。株主も被害者であります。以上」
西沢社長「社長の西沢でございます。今、お話がありましたように、株価の下落でご迷惑おかけしている。(公的資金による資本注入に伴う)希釈化などでも大変ご迷惑をお掛けする。1兆円の資本注入をするのは財務基盤を強化するのが目的。企業価値を高め、必ずや将来、皆さまのご期待に応えたい」
《この発言には、場内から拍手も起こる》