ミドリ安全【拡大】
ラオスの工場では、リーダー格の人材をベトナム出身者に頼るケースが多いが、ミドリ安全には立派なリーダーが何人も育ち、今やヘッドハントされる心配もあるほどだ。
ラオスは2020年に発展途上国を脱皮する目標を掲げ、経済成長に拍車がかかり、人件費が上昇する傾向も出てきた。国際協力機構(JICA)から派遣され、ラオス計画投資省上級顧問を務める鈴木基義氏はいう。
「ミドリ安全は寄宿舎を設け、労働環境に配慮するなど、従業員定着率の向上に力を注いでいる。機を逃さずに進出を決めた経営陣の決断力も奏功している」(小島清利)