六本木ヒルズの歩み【拡大】
森ビルは1986年に同じ港区でオフィスとホテル、商業施設を一体化した「アークヒルズ」を開業。そこで培ったコンパクトな複合都市開発のノウハウを生かし、「六本木を明るい街にした」といわれる。それ以前の六本木は小規模宅地が密集する一方、飲食店が点在する「夜の街」のイメージが強かった。
街そのものを情報発信拠点ととらえ、イベントやコミュニティー活動を実施。都市政策に詳しい明治大学の市川宏雄教授は「企業などの広告やイベントを『文化都心』というコンセプトから行い、その収入で自立的、持続的に運営できることも示したパイオニア」と評価する。
六本木ヒルズの後を追うように都内で相次いでオープンした大型複合施設は、ヒルズにならって「アジアヘッドクオーター構想」をいずれも軸足に置くものの、差別化に工夫を凝らす。
国際都心に自信
同じ六本木で三井不動産が運営する東京ミッドタウンは2007年3月に開業。同社の担当者は「ヒルズの『タウンマネジメント』を大いに参考にした」と明かす。