トヨタは北米で生産するミニバン「シエナ」やカムリのほか、クロスオーバー車「ヴェンザ」など対象車種を広げ、韓国への輸出を増やしている。米国製カムリは、日本から輸入していたときより2割程度の値下げが可能となるなど価格競争力でも追い風となった。
成否の鍵握るHV前面戦略
足元では円安ウォン高が進み、日本からの輸出採算も改善しつつある。こうした動きを受け、韓国では輸入車のシェアが年々伸びている。2001年に1%に満たなかったシェアが、12年には初めて1割を超え、今年の1、2月は12.2%とさらに上昇した。
韓国自動車工業協会幹部も、「13、14%程度まで比率が上がるのもそう遠くないだろう」と予測する。