欧州勢が軽油を燃料に使うディーゼル車を積極展開させているのに対し、トヨタはHVを前面に出した販売を加速させる。昨年から「HVで真剣勝負」とうたったキャンペーンを始め、「昔は1割に満たなかったHV比率が12年には4割に達した」(中林社長)。
09年にHVの一般販売を始めた現代自が「HVはまだニッチ(隙間市場)の車」(HV担当者)と位置づける中で、HVの先駆者であるトヨタが環境対応車の分野で主導権を握れるかどうかが、韓国市場での躍進の鍵を握る。
トヨタは13年の韓国販売目標として前年比12.5%増の1万8000台を掲げる。控えめにも見える設定だが「今はまだ韓国市場で種をまいている段階。韓国でナンバーワンの輸入車になるより先に、その街でナンバーワンになることが大事」(中林社長)という。