スカイマークの業績【拡大】
同社は規制緩和を背景にした新興航空会社の第1号として、エイチ・アイ・エス(HIS)の沢田秀雄社長(現会長)らが1996年に設立したが、なかなか経営は安定しなかった。IT企業の経営者から転じ、2004年に経営を引き継いだ西久保社長も試行錯誤に明け暮れた。当時生まれた新興航空会社の中で、今も独立系の地位を守っているのは同社だけだ。
畑違いの業界から来て辛酸をなめ尽くしただけに、業績が上向いても脳裏から危機意識が消えることはないという。国際線進出を打ち出したのは10年で、LCCが台頭する以前から検討してきたことだ。
西久保社長は「何より大事なのは、つねに『脱皮』するベンチャー精神」と、失敗を恐れないことの大切さを強調する。
LCCの台頭に押され、13年3月期は営業利益が前期比約68%減となる見通しだ。収益力が高いうちの国際線進出は絶妙のタイミングともいえる。もくろみ通り「脱皮」し、新たな収益の柱を打ち立てられか。第3の創業の成否を業界他社も注視している。(井田通人)