オープンスカイ協定の締結国・地域【拡大】
航空会社が自由に路線開設や便数を決められるオープンスカイ(航空自由化)が3月末から成田空港で始まった。これで発着枠に限りがある羽田空港を除く全空港が対象となり、本格的な自由化時代に突入した日本では、航空会社間の競争がさらに促され、一層の料金低下やサービス向上が期待される。ただ、自由化による経営悪化を懸念する国内航空会社からは、海外に比べて不利な競争条件を改善するよう求める声も上がる。現状のまま開国してもいいのか-。自由化は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に似た難題を日本の空に突きつけている。
業界地図が激変
「カンガルーがラクダになった。オープンスカイでここまで業界地図が変わるとは…」。昨年9月、アラブ首長国連邦(UAE)の国営エミレーツ航空と豪州のカンタス航空が提携したとの報に接し、国内航空大手の幹部はそんな感想をもらした。
豪州と欧州を結ぶ路線は、英国系移民の往来が活発で旅客需要が非常に多く、「カンガルールート」と呼ばれる。カンタスは、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とシンガポール経由便を共同運航することで、このドル箱路線を守ってきた。