オープンスカイ協定の締結国・地域【拡大】
だが最近は、エミレーツをはじめとする中東航空会社が自由化の波に乗って台頭し、相次ぎ豪州へ進出。彼らの攻勢に押されたカンタスは、2012年6月期に最終損益が初の赤字へ転落した。そこで巻き返しのため、BAとの提携を解消し、新たなパートナーに選んだのが、ほかならぬエミレーツだった。カンタスは欧州路線の経由地をドバイへ切り替え、ドバイはハブ(中継地)としての地位をさらに高めた。
欧州-豪州路線は、従来のライバルであるシンガポール航空に加えて、広東経由の需要取り込みを目指す中国南方航空なども虎視眈々(たんたん)と狙う。「生き延びたとはいえエミレーツの軍門に下ってしまった。日本もそうならなければいいが…」。前出の幹部は地盤沈下を危惧する。
不採算路線補助なし
航空自由化は、1970年代後半にいち早く着手した米国や、域内の自由化を進めた欧州が先行。これに対し、国内航空会社の保護政策をとってきた日本は後れをとってきた。