富士重工業は今月下旬、同社初のハイブリッド車(HV)「スバルXVハイブリッド」を発売する。
人気のスポーツ用多目的車(SUV)の中で燃費性能がトップとなるガソリン1リットル当たり20.0キロを達成。ハイブリッド機能と専用エンジンの効率改善で、ガソリン車に比べ約3割燃費が向上した。加えて、電動モーターがアシストする形で加速性能を高める新しいHVの形を提案。走りを重視する熱烈なスバルファン“スバリスト”の期待にも応えた。
走る楽しさと燃費を両立
「走りと燃費はトレードオフだが、今回は両方とも良くした」
富士重の吉永泰之社長はこう力を込める。一般的なHVは、エンジンパワーや排気量を落とし、その不足分を電動モーターが補うことで燃費性能を上げる仕組みだが、「当社のHVはそのままの排気量。走行性能が損なわれないのが特徴」(広報部)という。