実際、HV向けにエンジンを一部改良したものの、ガソリンエンジン車で使用していた排気量2000ccの水平対向4気筒エンジン「ボクサーエンジン」とリニアトロニックCVT(無段変速機)を採用。
モーターは、このCVTに組み込む形で設置できるよう工夫したことで、「ガソリン車で培った低重心の構造をそのまま使えることとなり、俊敏なハンドリングを実現することができた」と竹内明英商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーは胸を張る。
さらに、今回のスバルのハイブリッドシステムの面白さは「走りの“味”にも使った」(吉永社長)という点だ。モーターがエンジンの出力を低回転から全域でアシストするのが特徴で、ガソリン車よりもなめらかに加速する。例えば、時速40キロ走行で、アクセルペダルをさらに4分の1程度踏み込んだ場合、0.5秒後には従来車より約4割も加速度が高まるという。