コクヨ自慢のチューター制度 ユニーク製品を生み出し続ける原動力 (3/4ページ)

2013.8.28 06:00

コクヨが森林保全活動を実施する「結の森」(高知県)で記念碑を立てた若手社員。表情にはやる気がみなぎっている(同社提供)

コクヨが森林保全活動を実施する「結の森」(高知県)で記念碑を立てた若手社員。表情にはやる気がみなぎっている(同社提供)【拡大】

  • コクヨが森林保全活動を実施する「結の森」(高知県)で栗の木を植える若手社員(同社提供)

 新入社員は学生時代のアルバイトなどとは異なる社会人としての新生活に戸惑うことが多い。だがコクヨの手厚いチューター制度は「滑り出しでつまずかずに済んだ」「自分で考えることができるようになった」などと新入社員からも好評だ。

 離職率は4分の1に

 チューター制度を導入した当時、コクヨには悩みがあった。離職率が約20%にも上っていたのだ。しかし、最近では5%程度にまで激減。担当者は「明らかに制度導入によるもの」と胸を張る。

 3年間もの長期チューター制度を導入する企業は少ない。担当者は「新人は社内に“居場所”を感じ、仕事に前向きになる効果が見込まれる」(関係者)と説明する。

 先輩社員側にもいい影響が出ている。3年間、通常の業務にチューター業務が加わるため負担は増えるものの、幹部候補として指導力を培う絶好の機会だ。

 「自分の成長にもつながる」。こう実感する先輩社員は増えているようだ。

人を大切にし、最初の教育を大事にしたい

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