「3年間」のこだわり
コクヨが、チューター制度にこだわるのは、「人を大切にし、最初の教育を大事にしたい」という思いからだ。
では、なぜ3年なのか。広報担当者は「まっさらな新人が一人前に育つのに、最低3年はかかる」と説明する。
少子化などで国内市場が低迷する中、コクヨは海外戦略を強化している。外国籍社員が増加する中、若手育成制度を今年度中に見直すが、それでも「3年間チューター」は大前提という。
「若いうちに意識をどう高められるかが大事」と担当者は力を込める。自ら考える力を持つ社員こそが、コクヨのユニーク製品開発の“原動力”だ。(中村智隆)
◇会社データ◇
本 社=大阪市東成区大今里南6-1-1
設 立=明治38年
資本金=158億円(平成24年12月末現在)
売上高=2758億円(24年12月期連結)
従業員=6489人(連結、24年12月末現在)