「経理公開」社長の給料も丸見え 経営参加意識高める中央会計の“荒技” (2/4ページ)

2013.9.11 08:00

プレゼン大会では、社員の知恵をしぼったユニークなアイデアが出される(中央会計提供)

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 ただし、自分の給料も他の社員に知られているのだ。普通のサラリーマン感覚からすると、他人に見られるのは気分がいいものではない…はずだが、稲見さんは「上司や先輩の給料を見て、自分も仕事を頑張れば、これだけもらえるようになるんだという具合に、モチベーションの向上につながっている」と語る。

 会計のプロは人目を恥ずかしがるより、実効性を重視するようだ。

 アイデア審査は中間層

 小松宣郷社長(35)をはじめ、同社は20、30代の若手中心だが、「トップが営業手法を考えるのではなく、全員で会社を成長させようという方針」(稲見さん)で、中間層が経営に参加する。

 代表例は、半期ごとに顧客サービスのアイデアを社内で募って審査する「アイデア報奨制度」。審査するのは役員ではなく、稲見さんら5人のマネジャーだ。

 審査員1人あたり20ポイントの持ち点があり、審査したアイデアにポイントを与える。発案者の社員は獲得ポイント数に応じて報奨金をもらう仕組みだ。1ポイントにつき5千円で、審査員全員から満点(計100ポイント)をもらうと50万円。うまくいけば年100万円の特別ボーナスだ。

なぜマネジャーが審査するのか。その理由は?

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