それまで喫煙者だった社員が手当をもらうには、「健康宣言書」に署名して禁煙を誓う必要がある。宣言書には家族の署名も必要で、社内に限らず、家庭でも禁煙しなければならないという徹底ぶりだ。
手当の導入を機に、禁煙を始めた社員も多い。「いつかは禁煙したいと思っていたので、いいきっかけになった」「禁煙したことに加えて、手当ももらえて家族も大喜び」など、社員からは好評という。現在は、社員の喫煙率は5割以下に減少した。
ただ、どうしても禁煙が続けられず、「手当をやめてください」と自己申告してきた社員も数人はいるとか。
非メタボ手当も
同社の健康手当は禁煙にとどまらない。禁煙したうえに、腹囲(へそ周り) が男性85センチ以上、女性90センチ以上など「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の基準に満たない“非メタボ社員”には、3000円の手当を上乗せ支給しているのだ。