技術の粋を注いだ無段変速機「ＣＶＴ８」　低燃費とコスト削減を実現 (5/5ページ)

　量産に移行した今でも、コスト対策は重要な課題だ。国内拠点の八木工場では、生産現場が部品を運ぶ無人搬送車の効率的な走り方を考案するなど、一致団結して課題を解決する取り組みが続いている。（伊藤俊祐）

　ＣＶＴ（無段変速機）　エンジンの動力（回転）を走行状況に応じてタイヤに伝える役割を果たす変速機の一種。歯車を使う一般のＡＴ（自動変速機）と異なり、金属ベルトを使って連続的に変速するため、段差がなく滑らかな走りと優れた燃費性能を実現できる。

　ジヤトコ製の「ＣＶＴ８」は、排気量が２０００～３５００ｃｃクラスのエンジンに対応。日産自動車のミニバン「セレナ」やセダン「アルティマ」などに搭載されている。