東京五輪の招致ポスターをはがし、開催決定を祝うポスターに張り替える駅員=9月10日午後、東京都新宿区の都営地下鉄大江戸線都庁前駅【拡大】
ただ、これは開催までの7年間で予想される全国での効果。競技場などインフラ建設需要がある東京での効果は6割近い約1・7兆円。周辺自治体も含めれば、経済効果の7割程度は関東圏が占めるはず。残りの3割を他地域で分け合うことになる。
「関西には数千億円程度か」(シンクタンク関係者)。7年間での効果のため、1年単位ではもっと小さい数字となる。
今年6月に一部開業した日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)で、関西大の宮本勝浩教授らが試算した経済波及効果は、来春の全面開業後の初年度に近畿全体で約4900億円。単純比較で東京五輪はハルカスより恩恵が少ないことになってしまう。
「インパクトの小さい試算を出しても意味がない。関西での五輪効果試算を出す機関が出てこない理由の1つ」(金融関係者)。シンクタンクも及び腰のようだ。