東京五輪の招致ポスターをはがし、開催決定を祝うポスターに張り替える駅員=9月10日午後、東京都新宿区の都営地下鉄大江戸線都庁前駅【拡大】
東京への複雑な感情も
りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「ハコもの建設は他地域に波及しにくい。関西への大きなインパクトは期待しにくい」と話す。見通せない経済効果に加え、ただでさえ東京一極への警戒感が強い関西にあって、東京五輪には複雑な感情も漂う。
関経連の森会長は「何もしなくても東京一極集中が進む中、五輪でさらに加速するのでは。地方にも目配りを」と訴えることも忘れなかった。幹部からは「大阪開催だったらもっとよかったが」(関経連・松下正幸副会長=パナソニック副会長)と、冗談とも本音ともつかない言葉も漏れる。
大阪市は2008年夏季五輪開催都市に立候補したものの、IOC総会の投票1回目で候補地5都市中、最少の得票で惨敗。当時は関西が政財界をあげて誘致に励んだだけあってか、複雑な感情が漂っているかのようだ。
関西→関東を逆回りに
関西に商機はあるのか。「観光面なら経済インパクトはある」と関大の宮本教授は指摘する。「海外客を関西に呼び込むことができれば」。