ただ、挙式や披露宴などにかける費用は増える傾向にある。リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」の「結婚トレンド調査2013」によると、挙式、披露宴・披露パーティー総額(全国平均)は前年比1.0%減の340万4000円だったものの、リーマン・ショック前の08年の317万4000円からは増えている。料理やサービスの付加価値を付け、1人当たりの単価を増やすことに懸命だ。
業界関係者が懸念するのは、若年層の非正規雇用者が増えていることだ。披露宴・披露パーティーの招待客数は低下傾向にあり、全国平均は、07年の76.0人から13年の73.1人と減少している。挙式や披露宴に関する低価格志向が強まり、業界間で価格競争が激しくなる可能性もある。
結婚式場は通常、何カ月も前から予約が入り、ほぼ予定通りに挙式される。また参列者も多く、料理や飲み物などを大量発注することでコストダウンも可能だ。しかも参列者の直前のキャンセルもほとんどないことから、在庫リスクも比較的小さい。このため稼働率さえ安定していれば、確実に利益が出せる業界ともいえる。
ゼクシィを編集するリクルートマーケティングパートナーズは「結婚式はいわゆる晴れ消費の場。友人などの来賓には手厚くもてなしたいという気持ちも強く、市場としては底堅い」と分析。「結婚への価値観が多様化するなかで、新郎新婦のライフスタイルにあった披露宴の提案ができれば生き残れる」と指摘している。
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