医療機器の輸出入金額の推移【拡大】
欧米や韓国に対抗
一方、欧米や韓国の医療メーカーはアジアや中東などの新興国でしのぎを削る。医療機器大手の米メドトロニックや独シーメンスは中国・上海に開発・製造拠点をそれぞれ設立。現地で病院を建設し、難病患者の治療は本国で受け入れる「病院丸ごと輸出」型の戦略を展開。韓国のサムスン・グループはアラブ首長国連邦(UAE)などに医療施設を設立し、自社機器の売り込みや医師らの研修を行う。
「遅すぎる」。一昨年10月、一般社団法人メディカルエクセレンスジャパン(MEJ、東京都千代田区)の北野選也理事がUAE・アブダビ首長国の医療事情を視察した際、保健当局の幹部はこう言い放った。
当時、米国や韓国のコンサルタントが、受注競争を繰り広げていた。「何がお困りですか」と聴く北野理事に対し、この幹部は「何をしに来たのか」といらだちを見せたのだ。