ある関係者は、「英二氏は自動車業界に入るべくして入った人。自動車生産にかかわるうちに、心の奥底に眠っていた子供のころの自動車への興味に火がついたのでは」と推測する。
11月6日。トヨタが発表した2013年9月中間連結決算は、記録ずくめの数字が並んだ。最終利益は1兆6億円と中間期として初めて1兆円を突破。通期業績見通しも上方修正し、連結営業利益は2兆2000億円と6年ぶりに2兆円の大台を回復する。
だが、日本では今、若者のクルマ離れが激しく、それが国内市場の縮小につながっている。日本自動車工業会の調査によると、大学生の「興味ある製品」でクルマは17位(08年度)と、40~50歳代が大学生だった当時の7位から後退している。
「ハンドルを握ったときにワクワクするクルマをつくりたい」。豊田章男社長はこう言い続けてきた。一方で、「クルマから離れているのは若者ではなくメーカーなのでは」とも話す。