トヨタにカイゼン浸透 常に「現場」を重視したクルマづくり (2/5ページ)

2013.11.29 07:00

 悲願の工販合併

 生産のムダを徹底的に省いたジャスト・イン・タイム、かんばん方式で知られる「トヨタ生産方式」を根付かせ、社員が効率的な生産現場を作り出すために知恵を出し合うカイゼン(職場改善)を浸透させた。

 「乾いたタオルでも知恵を出せば水が出る」

 機械的に考えず、知恵を集めれば、絞りきったタオルでも水は出るという意味で、作業員の創意工夫を最大限に生かしてきた英二氏だからこそ言えた言葉だ。

 ダイハツ工業社長を務めたトヨタ紡織の箕浦輝幸相談役は「『価格はお客さんが決めるもの。それに向けて自分たちが闘うものは原価だ』という言葉が印象に残っている」と話す。

 無類のクルマ好きであるとともに、卓越した経営者でもあった英二氏は、1980年代半ばに“2つの決断”を下す。日米経済摩擦が深刻化し、日本の自動車産業が転換期を迎えていたころだ。

82年に“1つのトヨタ”を誕生させた

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