ひとつはトヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売の合併、いわゆる工販合併。戦後の混乱期、経営危機に陥ったトヨタは銀行から融資の条件として、販売部門と製造・技術部門の分離を求められる。
以来、工販合併は悲願だったが、分離から30年がたち、それぞれが独立会社として機能していたこともあり、困難な作業といわれてきた。それでも、英二氏は迅速な意思決定には工販合併が不可欠と判断し、82年に“1つのトヨタ”を誕生させた。
「世紀の提携」実現
もうひとつが米ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁設立だ。今でこそ大企業同士の提携は珍しくないが、80年代当時はきわめて異例。しかし、成長のための海外生産の必要性と貿易摩擦とを考え、まさに「世紀の提携」を実現させた。