「電力自由化」でも値下げならず? 日本の摩訶不思議な“事情” (3/5ページ)

2013.12.16 06:00

 「新電力」シェアは拡大

 日本の電力自由化をめぐっては2000(平成12)年から一足先に、工場やオフィスビルなど、電力の大口需要家を対象に始まった。

 自ら発電したり、自家発電した企業から買い取った電力を販売する「新電力」と呼ばれる事業者は、平成23年3月の東日本大震災後に急増。電力会社が相次いで値上げに踏み切った今年は、大口顧客の新電力への切り替えが起きた。今年度、関西電力から「離脱」した大口顧客は11月初めまでに過去最高(年間1623件)を大きく上回る2100件を超え、増え続けている。

 今年上期(4~9月)は、国内の企業向けの販売電力量が前年同期比0・9%減少する中、新電力による販売量は17%増という大幅な増加を記録。市場シェアは3・5%から4・1%に急上昇した。

 政府の「電力システム改革」の工程表によれば、家庭向け電力の小売自由化が実施されるのは2016(平成28)年から。ねらいはずばり、電力の値下げだ。市場の競争原理導入による業界改革の進展が、電力の値下げに結びつくことを期待している。

「自由化すれば必ず電気料金が下がるわけではない」

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