ヴェルルテは風の強い地方。まずここで風車を回し、風力発電で電気を作り出す。作り出した電気で水を電気分解すると、水素が生成される。その水素は、CO2と化合することで「人工メタンガス」となり、その際に必要となるCO2は、隣接する工場施設が排出するものを使うというのである。
これまで蓄電が困難であった再生可能エネルギー由来の電力を、水素や人工メタンとして蓄積し、アウディの燃料として利用する。持続可能なエネルギー連鎖のすべてに関与するこのプロジェクトは、自動車業界で初となる画期的な取り組みなのである。
Audi e-gasプロジェクトは、これまでは供給過剰であった電力を、天然ガスネットワークに転換して保存・活用するという新たな道を創造したのだ。
よって「Audi A3 Sportback g-tron」は、アウディが考え出したサスティブル・サイクルにおける、ひとつのアイデンティティーだということが言えるのである。