■「高出力&エコロジー」の夢に走る
アウディが提案するのは、未来のモータリゼーションである。それも、限りなく近い未来。その一例が、ジュネーブショーでお披露目された「Audi A3 e-tron」。そして未来のエネルギー循環を構想した「Audi A3 g-tron」だ。アウディはこれらのモデルを「tron strategy」と呼び、21世紀にこれを大きく展開して行く。
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◆「サスティナブルエナジー」の世界
「e-tron」(イートロン)とは、アウディがEVシステムに使う総称だ。Audi A3の他にはR8、そしてルマン24時間耐久レースを走ったマシン「Audi R18 e-tron quattro」にも使われている。
話をAudi A3 e-tronに戻せば、それは150馬力を発揮する1.4リットルTSFIエンジン(直噴ターボ)と、新開発のトランスミッション「6速e-Sトロニック」を使って、わずか1.5リットルのガソリンで100キロメートルを走りきる。これを燃費に換算にすると、じつに1リットル当たり66.67キロメートルという驚異的な数値となる。
その要となるのは6速e-Sトロニックに組み込まれたモーター。これがクラッチを介してフロントアクスルにパワーを伝えることで、75キロワット(約102馬力)もの出力を、燃料消費なしに実現する。