なかでも08年にデビューしたRS 6 Avant(その後セダンも発売)は、アウディのスーパーカー、R8をも凌駕する580馬力の最高出力を掲げたスーパーワゴンとして、世界中のスポーツカーファンに強烈なインパクトを残した。搭載されたエンジンは5リットルV型10気筒ツインターボ。その強大なパワーをおなじみのクワトロ(4WD)システムで巧みに制御し、0→時速100加速に4.6秒で到達するという、モンスターぶりを発揮した。
まさに頂点のスペシャルモデルとして、アウディの魅力を見事に表現していたが、現在のRSシリーズはさらなる進化を遂げ、新たな世界観を見せている。
その最新モデルとして、注目を集めているのが10月に日本上陸したRS 6 Avantだ。もちろん動力性能は刺激的なのだが、エンジンは先代のV型10気筒からV8気筒に、排気量は5.2リットルから4リットルへとダウンサイズ。最高出力の数字自体は、先代から20馬力抑えられて560馬力となったものの、エンジンのコンパクト化などが功を奏し、100キログラムのダイエットに成功した。その一方で最大トルクは71.3キログラムメートルに増強されており、その結果、0→時速100キロ加速は先代比で0.7秒も短縮され、3.9秒と圧倒的なパフォーマンスは健在だ。
◆環境性能や快適性も高める
エンジンのコンパクト化に加えて、「シリンダー オン デマンド」と呼ばれる気筒休止システムやアイドリングストップ機構などを積極的に採用することで、燃費面でも先代を大幅に上回る10.4キロメートル/リットル(JCO8)を実現しており、現代のスポーツカーに求められる環境性能をも備えている。