ところがトイレが済んでもソファで休む人が多いことから、92年から本店3階ホールに「おもてなし処」と題した無料休憩所を設け、缶入り茶とせんべいを振る舞うようになった。ホールにはテーブルと椅子が並べられ、参拝客がお茶を片手におしゃべりを楽しむ。お楽しみ演芸会も92年に始まった。
2009年からは年2回、「四の市」と称したビジネスフェアも実施。生活雑貨や食品などを中心に毎回約二十数社が出店する。信用金庫のビジネスフェアは販路開拓支援が目的のため、大半は企業向けだが、四の市は来場者のほとんどが縁日で来た人。出展したオザワ食品工業の小沢優貴社長は「直接、消費者の反応が分かり、その後の新商品開発にも役立つ」と好意的だ。
巣鴨信金に人が集まるのは本店だけでない。日本在住のフランス人デザイナー、エマニュエル・ムホー氏を起用し、老朽化した店舗の改装の際、カラフルな店舗に模様替えをしている。西武池袋線江古田駅から数分の商店街の中にある江古田支店(同練馬区)の外観は美容室や車のショールームのようなデザインだ。