かつて「夢の原子炉」ともてはやされた高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は、相次ぐトラブルや不祥事で今や見る影もない。もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構(原子力機構)は、所管の文部科学省と一丸で抜本的な組織改革に乗り出した。原子力機構は「最後のチャンス」(幹部)ととらえ、来るべき運転再開へ向けた作業を徐々に本格化させてはいるものの、“再生”への道のりは平坦(へいたん)ではない。(矢田幸己)
「もんじゅを廃炉にしろ!」
12月7日、反原発の市民団体のメンバー約850人が同市のもんじゅ近くで、廃炉を訴えるシュプレヒコールを上げながらデモ行進した。平成7年12月に発生したナトリウム漏洩(ろうえい)事故から丸18年を迎えるのを前にした行動だ。
一方、県警によると、市内中心部などでは同日、十数人規模の右翼団体が反原発に反対する抗議活動を展開した。運転していないにもかかわらず、地元ではもんじゅの是非をめぐるニュースに事欠かない。