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賃金高騰ネック
日本国内の市場が縮小するなか、中小企業にとって海外市場の開拓は急務だ。中国との関係が冷え込み、生産・投資の中国集中を避ける「チャイナ・プラス・ワン」の動きが活発化している。中でもミャンマーは6000万人超の消費市場と質の高い労働力を持つ最も有望な進出先の一つといえる。
ただ、同国での事業環境の先行きにはいくつか不安もある。最大の懸念が人件費だ。ASEAN(東南アジア諸国連合)各国で一般工の賃金は相対的に低いものの、マネジャークラスは奪い合いが起き、「急激に賃金が高騰している」(東京コンサルティングファームの杉山裕美駐在員)という。
多くの中小企業は安い人件費を当て込んで進出したものの、大企業との争奪戦になると資金力の面で分が悪い。優秀な人材は待遇の良い職場を求めて転職していく。