テレビの地上デジタル放送をアナログに変換してケーブルテレビ(CATV)で視聴できるサービス「デジアナ変換」が、来年3月で終了する。業界団体の調査では、全国で約450万世帯が利用しているとみられる。関係業界は、ソチ五輪やサッカーW杯がテレビに関心が集まる最後の機会とみて、デジタルテレビ購入やCATV契約を促す周知啓発に力を入れ始めた。
ケーブルテレビのデジアナ変換は、平成23年7月の地デジ完全移行を受け、地デジ非対応のテレビでも暫定的に視聴できるよう、総務省がCATV各社に要請しているサービス。27年3月に終了することが決まっているため、利用者はデジタルテレビ(薄型テレビ)に買い替え▽地デジチューナーを購入▽CATVと契約する-のいずれかの対応を迫られる。
デジアナ変換が利用可能な家庭は全国に2535万世帯。CATV事業者でつくる日本ケーブルテレビ連盟は25年1~2月、44都道府県の約1万6千世帯でサンプル調査を行った。