シャープ「部品屋」に活路か リストラで業績回復も…頼みの液晶に暗雲漂う (2/4ページ)

2014.2.20 06:15

  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 そして、何より大きいのが24年末に実施した希望退職だ。このとき2940人が退社したのに加え、自主退職などで子会社を含む連結の従業員数は500人減った。リストラや資産削減など「構造改革効果」は1665億円にも達し、昨年の営業赤字を相殺した。

 なぜ? さえないシャープ株

 シャープ再建の鍵を握るのが、奥田隆司会長が「再生の要」と位置づけた、省電力で高精細な液晶パネル「IGZO」。同社が世界に先駆けて実用化に成功した“虎の子”だ。このIGZO技術を採用した液晶ディスプレーを自社のスマートフォン(高機能携帯電話)に搭載した「IGZOモデル」も発売している。

 だが、液晶事業を支えるのはこうした自社モデルの「IGZO」製品ではなく、他社に「部品」として供給されるIGZOだ。米アップルが昨秋発売した新型「iPad mini」のほか、中国の北京小米科技(シャオミ)にも、昨年後半からスマホ向けIGZOパネルを月100万枚程度受注することに成功。自社製品では利益を出せなかったIGZOを大口顧客に売り出すことで、ようやく反転攻勢に出る態勢が整った。

“中国のジョブズ”は世界でも注目の存在

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