グンゼは「女性きらきらプロジェクト」の特別チームを結成、始動に向けて活発に議論した=平成25年、大阪市北区(同社提供)【拡大】
政府が成長戦略の一つとして女性活用を掲げる中、肌着大手のグンゼが男性中心だった組織からの脱却を進めている。「男女双方の商品を手がけていながら、意外に女性の開発担当や管理職が少ない」(広報)という同社。女性社員が一堂に会する講演・討論会や、先輩社員が若手の女性をサポートする仕組みを導入した。女性が輝く職場の実現はなるか-。
社長直轄プロジェクト
女性社員の活躍を推進する同社の活動は、平成24年に就任した児玉和(のどか)社長の“肝いり”で始まった。その名も「女性きらきらプロジェクト」。男性中心の環境で埋没しがちだった女性社員の潜在力を引き出し、いきいきと働ける会社を目指すものだ。
「結婚や出産を機に会社を去ってしまったり、管理職になることに腰が引けてしまったりする女性も多いんです」。同プロジェクトの実行組織として人事・総務部に設置された「女性きらきら推進室」の林直子室長は、同社が抱える課題について打ち明ける。