民放でも蓄積必要
FNN系列各局は震災直後から、福島をはじめ被災地に「応援」として記者らを派遣してきた。ただ、フジテレビの報道幹部は「原発事故報道では、専門記者を抱えるNHKにリードされた感が否めなかった。『民放だから専門記者がいない』と思われるのは、悔しかった」と打ち明ける。
系列局間の調整業務を担当するフジテレビ報道センターの谷川秀夫FNN推進部長も、当時の報道について「専門家の解説に頼りすぎたかもしれない。もっと蓄積があれば、専門家への質問や図などを工夫し、さらに分かりやすさや生活に密着した視点を示せたはずだ」と振り返る。
昨年、フジの箕輪常務が系列各局に取材団結成を提案したところ、全28局が参加を表明。谷川さんは「あくまで志願制だったので、半分くらいの局が参加してくれれば御の字と思っていた。各局の意欲の高さを痛感した」と驚いている。