思い切ってたっぷり昼寝…その効果は? ITベンチャーの「シエスタ制度」 (3/4ページ)

2014.3.16 12:06

シエスタの時間帯にオフィスで仮眠をとるヒューゴの従業員ら(同社提供)

シエスタの時間帯にオフィスで仮眠をとるヒューゴの従業員ら(同社提供)【拡大】

 社長以下、従業員らの「シエスタ」の過ごし方はさまざまだ。いすやソファなどでアイマスクをして仮眠をとったり、会社近くのジムで体を動かしたり、映画を楽しんだり。

 都合によっては「シエスタ」を使わなくてもよく、じっくり顧客とコミュニケーションをとる時間に充てる従業員もいるという。夜に飲み会やデートの約束があるときは、シエスタの時間を仕事に使い、午後5~6時ごろ退社。実はこの制度、かなり柔軟な「フレックスタイム制」を実現している。

 制度を可能にしているのは同社の業態だ。基本的に技術や商品を開発・納入すればよく、プログラマーやデザイナーである従業員らは就業時間内で仕事を終わらせている。このため「残業はほとんどない。むしろ私が会社に夜遅くまで残り、仕事しているケースが多い」(中田社長)という。

 期待以上の仕事で成果

 シエスタ導入の動機は、大学卒業後の約2年半、民間企業に勤めた中田社長の経験にある。“仕事中毒”が美徳とされる企業社会を垣間見て「仕事中の居眠りだけで評価が下がる。眠いときは少し眠り、自分をコントロールし、仕事の質を高めて成果を出す働き方もあるのでは」(中田社長)と思うように。やがて転職し、知人とともに創業した。

たっぷり休んでも、仕事の手は抜かない

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