1950年代にフェラーリで初めてのクーペ・カブリオレとして発表され、ガソリン直噴エンジンの導入やV型8気筒のFRなど、同社初の試みづくしで新風を吹き込んだカリフォルニア・モデル。その優雅なフォルムやスポーティーな機能性を継承し、「フェラーリ・カリフォルニア T」は開発された。
さらに、電動ハードトップのオープン機構や後部座席を備えた2+2(4座)シートなど、機能性に配慮した新仕様を採用。84年の「GTO」、87年の「F40」といった象徴的なモデルの経験から、フェラーリのターボ技術は昔から高く評価されてきたが、さらに今回はターボラグが発生しない新機構を取り入れたV8直噴ターボエンジンを新たに搭載するなど、さまざまな先進技術が導入されている。
◆普段使いの顧客増
「ジャパン・プレミア」に先駆けて行われた記者会見において、ジュゼッペ・カッターネオ氏は「従来のカリフォルニア・モデル購入者の70%がフェラーリを初めて手にした新規オーナーである」と、新しいマーケットを開拓するモデルであると語った。
また、「他のフェラーリ車両と比較すると、年間の走行距離が30%長く、毎日の使用頻度が50%多い」と、“日常のフェラーリ”として活用されているという興味深いデータを提示。さらに、「フェラーリは1人で乗るクルマと思われがちだが、カリフォルニアユーザーの65%が複数人数で旅行へ行くなど、普段使いの車として活用している」と、フェラーリのブランド価値はそのままに、日常乗る車として機能性や快適性を求めるニーズにも応えるポジショニングのモデルであることを強調した。