【フェラーリ・カリフォルニアT(5)】「レースに出られる市販車」具現化 (1/2ページ)

2014.5.30 05:00

GTカーレースのBグループマシンとして開発された「GTO」

GTカーレースのBグループマシンとして開発された「GTO」【拡大】

  • レーシングカーとしても活躍した、フェラーリ創立40周年記念限定車「F40」

 レース公認取得用生産車両である「GTO」と、そのノウハウを引き次いで生産された「F40」は、フェラーリの長い歴史の中でも「そのままレースに出られる市販車」という車作りの基本理念を具現化した特別なプロダクトといえる。

 ◆伝説のグループBマシン「GTO」

 イタリア語「Gran Turismo Omologato」の略である「GTO」は、自動車レースのGTカークラスの公認取得車両であることを意味する。1962年に登場して39台が生産された伝説的な「250GTO」を経て、84年に発表された「GTO」(288GTO)は、モータースポーツに対応する性能とスタイリングを備えた市販車両として開発。当時の競技車両規定グループBへの参戦車両のための公認規則に沿い、競技参加を前提として生産された。縦置きにエンジンを搭載し、カーボン樹脂製のパーツを使用して軽量化が図られるなど、外装・内装ともにほとんどのパーツが専用設計で制作。排気量2800cc以上の8気筒エンジンを搭載し、最大出力294キロワット(毎分7000回転時、最大トルク496ニュートンメートル(毎分3800回転時)を発揮、レーシングカーにもっとも近い市販車として大きな注目を集めた。当初予定された200台を上回る272台が生産されたが、製作が始まる前にすべての納車先が決まっていた程の人気だったという。

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