【フェラーリ・カリフォルニアT(5)】「レースに出られる市販車」具現化 (2/2ページ)

2014.5.30 05:00

GTカーレースのBグループマシンとして開発された「GTO」

GTカーレースのBグループマシンとして開発された「GTO」【拡大】

  • レーシングカーとしても活躍した、フェラーリ創立40周年記念限定車「F40」

 「GTO」は、競技用ベース車両として生まれながら、競技車両規定グループBが廃止されたことで、残念ながらレースに参戦する機会は訪れなかった。のちに「GTO」をベースに「288GTO Evoluzione」が製作され、各地のサーキットで繰り返された走行テストの中で得られたエンジンやメカニズムに関するノウハウは、事実上の後継車である「F40」の開発に役立てられた。そして、レースで優勝するという目標は「F40」によって達成されることになる。

 ◆創立40周年記念限定車「F40」

 1987年、フェラーリ創立40周年を記念して造られたモデル「F40」は、翌年にこの世を去った創始者であるエンツォ・フェラーリ氏がその生涯の最後に世に出した車でもあり、歴代車種の中でも根強い人気を誇る。

 当時開発されたばかりの複合素材など最新のマテリアルを組み合わせた高い剛性を備え、歴代のGTOシリーズから引き継ぎ、改良を加えた強力なツインターボエンジンを搭載。公称最高速度は、市販車として初めて時速305キロを超えた。フェラーリの走行性能とスタイリングの魅力を世界各地にあらためて示し、当時、バブル景気に沸いていた日本でもオーダーが相次いだという。当初は生産台数を明らかにしていなかったが、ユーザーからの要望に応え、92年の生産終了までに1311台を生産。その数は「GTO」の5倍にも上る。

 また、さまざまなチームにより90年代のヨーロッパGTレースにエントリーされた「F40」は、幾度も表彰台を獲得し、レーシングカーとしての戦績も残した。

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