■新時代到来への序曲
自動車業界の技術革新の成果やトレンドを発信する5大モーターショーの一つ「2014年ジュネーブ国際モーターショー」が今年3月に開催された。約250社もの自動車メーカーや関連商品の新製品が披露される中、伊フェラーリが発表したニューモデル「フェラーリ・カリフォルニア T」の発表と、Appleの「CarPlay」を搭載した「FF」の登場が大きな話題となった。
◆新ターボエンジン搭載
1950年に始まるフェラーリの伝統を受け継ぎながらも、革新性に富んだモデルである「フェラーリ・カリフォルニア T」。オープン設計という洗練されたボディーデザインが印象的であるが、その性能には大きな技術革新の成果が表れている。特に注目されるのは、新設計されたパワーユニットであるV8直噴ターボエンジンが搭載されている点だ。フェラーリのロードカーでターボ車を発売するのは、87年に発売された「F40」以来だという。従来のカリフォルニアと比較すると排気量は4297ccから3855ccへとダウンサイジングされたが、出力は70馬力アップ、7速ギアでの最大トルクは49%増と、クラス最高値をマーク。同時に、燃費消費を15%カットするなど効率も向上させた。また、今回はデザインを根本から見直し、従来のオリジナルサイズを維持しながらも、まったく新しい個性を与えている。洗練されたボディーデザインの中にも、ボンネットにエアベントを設けてラジエーターを小型化、フロントバンパーの下側はインタークーラーに空気を流す仕様に設計するなど、機能性を高めている点にも工夫が感じられる。