69年には、イタリア最大の自動車メーカーであるフィアットグループの傘下となり、経営基盤が整えられた。往年のフェラーリは12気筒エンジンがその象徴でもあったが、市販車の実績の多いフィアットのノウハウを得て、V型6気筒エンジン、V型8気筒エンジンを導入したモデルも誕生し、車種の幅も広げていった。2007年には設立60周年を迎え、ヨーロッパ諸国や日本、アメリカなど主要市場での販売実績も堅調に推移している。
このように、市販車メーカーとしてのベースを強固にする一方で、新技術を反映したGTカーのニューモデルを投入するなど、F1を頂点とするレースを意識した車作りへの情熱は変わることがない。
◆ピニンファリーナがデザイン
フェラーリを語るうえで、欠かせないキーワードの一つであるイタリア最大のカロッツェリア「ピニンファリーナ」。1952年からフェラーリのパートナーとしてデザインやエンジニアリングに携わってきた。
最新の「フェラーリ・カリフォルニア T」もフェラーリ・スタイリング・センターと同社によって共同でデザインされている。フェラーリのモデル名には「ピニンファリーナ」の名称を持つものも存在し、2010年には、ピニンファリーナの80周年を記念した限定モデル「SA アペルタ」も発売されるなど、その信頼関係は厚く、フェラーリの美しいフォルムを支え続けている。