最終的には排気量、出力、排ガスなどを検査機械にかけてテストを行い、ベンチテスト完了エンジンは、この段階で初めてギアボックスと組み合わされ、車体に組み付けられる。このように、すべてのパーツ、製品に対して厳しい品質検査が実施されると同時に、排ガスが環境基準に沿ったものであるかなど、さまざまな国のレベルを考慮した分析も同時に実施。これらの厳格な手続きを経ることで、国際的な信頼を得る高いレベルの品質が保たれている。
◆最良の環境作りを意識
ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長の“高いクオリティーを持つ製品を創造する源は優れた労働環境にある”という信念のもと、1997年、フェラーリは最良の職場環境の実現を目指すプロジェクト“フォーミュラ・ウォモ”プログラムを導入した。作業の質を高めることを目的にデザインされたファクトリーには、人間工学に配慮し、最新の空調システムが備えられている。
組み立てラインには、人間工学を考慮した、クルマを両側から挟むように固定させる方式の回転式コンベヤーを設置。スタッフが作業しやすいように、車体が最適な高さに置かれ、車体を回転させることでボディー底部の作業も容易になっている。また、陽光をふんだんに取り込むために、ルーフにも窓が取り付けられており、小さな庭を思わせるたくさんの緑が心地良い環境を創出。建物の間には、各種の植物を植えた小さな庭が配置され、騒音吸収にも一役買っているという。高度な技術と洗練されたクラフトマンシップ、そして環境保持という、3つの要素を併せ持つ環境で、フェラーリは質の高い製品作りに取り組んでいる。