太陽光併用も活発
一括受電と太陽光発電システムを併用するサービスも商機となる。三菱地所レジデンスは、首都圏と関西圏に限定していた併用サービス「ソレッコ」を4月から中部圏でも始めた。同社に一括受電を提供する中央電力の平野泰敏副社長は「大手の採用により、営業面で大きなインパクトがあった」と話す。業界トップの10万4000戸の導入実績もあり全国展開をもくろむ。
■異業種も相次ぎ参入 安価な電力調達模索
オリックス電力が新築マンションで導入した併用サービスでは、電気料金を最大20~30%削減できたという。「最近では新築の7~8割で一括受電を検討している」(関係者)といい、各社とも付加価値の高いサービスでしのぎを削る。
電力小売りが全面自由化されれば、工場やオフィスビルなどに販売先が限定されていた特定規模電気事業者(新電力)が、マンション向けも営業を始める。商社や石油、不動産など異業種からも一括受電への参入が相次いでおり、価格競争や他の生活サービスとのセット販売など競争が広がりそうだ。ある大手の一括受電業者は「新規参入業者にとっては2万戸が損益分岐点。今後それに満たない業者は淘汰(とうた)される」との見方を示す。