酪農家の減少に伴い、経営規模を示す一戸当たり飼養頭数(全国ベース)は、93年から13年までの20年間で40.6頭から73.4頭と約81%増加した。廃業などによる酪農家数減少分を、残った酪農家が規模拡大することで生乳生産を維持してきたためだが、「最近では規模拡大も頭打ちになってきており、酪農を廃業した仲間の生産量を補完して生乳生産を維持することも限界に達しつつある」と内橋事務局長は話す。
日本の牛乳・乳製品の安定供給には、酪農家の生産性向上が重要で、輸入飼料への依存度を軽減し国産飼料の増産と有効利用が大きなカギとなる。現在、酪農経営における一戸あたりの飼料作付面積は全国的に増加傾向で、排水不良田でも生産できる稲発酵粗飼料の利用も進んでいる。乳牛の産乳能力の改良によって、搾乳牛一頭あたりの乳量も10年間で7%向上した。