キーコーヒー、インドネシアで新型カフェ 豆の産地に初の直営店 (4/4ページ)

2014.6.20 06:29

キーコーヒーの直営カフェ「トアルコトラジャコーヒーショップ」と、トアルコ・ジャヤの中野正崇副社長=8日、インドネシア・マカッサル

キーコーヒーの直営カフェ「トアルコトラジャコーヒーショップ」と、トアルコ・ジャヤの中野正崇副社長=8日、インドネシア・マカッサル【拡大】

  • トアルコトラジャコーヒーショップ店内の焙煎(ばいせん)マシンでコーヒー豆の状態をみるバリスタ=8日、インドネシア・マカッサル

 ■ブランド啓蒙 “バリスタの聖地”目指す

 「インドネシア中のバリスタ(コーヒーに関する技術者)を集めて大会を開きたい」と中野氏は、今回の直営店を“バリスタの聖地”にすることを目指す。ただ「投資も2年で回収する」と採算性にも目を配る。

 当面は、トアルコ トラジャのブランド啓蒙(けいもう)型店舗として1店舗の運営に集中する方針。一方で、現地法人に出資するパートナー企業のフランス・ホンガ・ハリム社長は「国内の他の都市や海外にも出店したい」と意気込む。

 キーコーヒーの柴田裕社長は今回の直営店で「インドネシアで新たなコーヒー文化を浸透させたい」と話す。その上で「当社の誇るトアルコ トラジャの品質とおいしさ、ブランドを世界に発信していきたい」とも語る。

 折しも、米国で広がり、日本進出も見込まれる米ブルーボトルコーヒーを筆頭に、世界ではコーヒーの産地やいれ方に徹底的にこだわるサードウエーブが広がりをみせている。トアルコ トラジャ コーヒーショップはこうした流れに合致。今後、波に乗って店舗を増やしていく可能性もありそうだ。(池誠二郎)

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